田中：Bさん、お久しぶりです。本日はお久しぶりにBさんにお会い出来て嬉しく思います。Bさんは、いわゆるメガバンクから、先日M&Aの仲介会社へキャリアを転身されました。

本日はこの辺りのキャリアチェンジについて御話を御聞かせ下さいませ。

B様：本日はお招き頂いてありがとうございます。私で宜しければ御話させて頂きます。

田中：Bさんはなぜ銀行からM&A仲介業へ転職をされたのですか？

B様：はい、一言で言えば社内向けのルーチンワークから、お客様やクライアントのために外向きの仕事がしたかったということが理由です。

学生時代は、私は体育会に所属をしておりましたが、元々積極的でエネルギッシュな人となりでしたので、営業マインドは常に持っておりました。

一方で銀行では世の中の血流やお金の流れを理解しておきたいと思い、メガバンクを志しました。3年間、みっちり主に都内営業店舗での企業向けの融資業務をさせて頂いておりました。一定程度、私の中でゴールと達成感を味わえましたので、転職を考えました。

田中：そうだったんですね。M&Aの譲渡案件も貴社は金融機関より、紹介を受けることがあると思います。Bさんにとっては、その時の特に融資業務の経験が活きているのではないですか？

B様：はい、仰る通りです。企業のBS、PLの財務諸表、業種業界を勉強させて頂きました。特に私が配属されていた店舗は、製造業、卸売業、小売業といった多種多用な業種業態で様々な経営者様と対峙させて頂いた経験が活きていると思います。

田中：それでM&A業界へは？

B様：はい、きっかけは銀行在籍時に、私自身が後継者不足に悩まれる経営者様やオーナー様より、事業承継や後継者の相談を受けることがあり、興味を持ったことが元々のきっかけになります。

少し私なりに業界のリサーチをしましたが、日本は本当に後継者不足による廃業や倒産が国内の課題となっていることと、M&Aそのものも財務、会計、法務、契約、事業理解といったビジネスの総合格闘技に近い印象を持ちました。

銀行で培った融資の業務を更に専門的に解決をしたいという理由で、M&A仲介業へキャリアチェンジをしたいと思う様になりました。

田中：実際に転職をされてからはいかがですか？思い描かれた仕事は出来ておりますか？

B様：はい、周囲や上司のサポートもあり、お蔭様ですんなりと入っていけていると思います。先日は転職後、兼ねてより上司と取り組んできた案件がようやく無事に成約へと至りました。

社長様は地方で製造業を営んでおられ、文字通り後継者がご不在でしたが、近隣の異業種の企業へ譲渡となりました。

ニッチな製品を世に出されておりましたが、従業員様の雇用、またその技術が承継されることに、何とも言えない大変なやりがいを感じました。

田中：素晴らしいですね。日本経済に本当に貢献されておりますね。

B様：まだまだです。田中様に従前業界のご説明を頂いていたからこそ、特に私はビジネス（PL）を見立てて業界構造を理解する力が金融機関出身なだけに、弱かった点をキャリア相談の段階から、丁寧にご教示を頂いたからこそだと思っております。

・・・・中略・・・・

田中：とんでもないです。更にB様や後輩がどんどん御社でご成長をされることを願っております。

B様：はい、日本経済にとってM&Aや後継者不足は大きな問題です。私もまだまだですが、引き続き精進して参ります。

田中：はい、私も本日は勉強になりました。今後共に宜しくお願い致します。本日はBさん、お忙しい所ありがとうございました。引き続き精進して参りたく、宜しくお願い致します。

以上